地域包括支援センターかがやきさん主催『ケアマネジャー懇談会』にて研修の講師を担当させていただきました!
2012年10月4日 / イベントレポート, 健康づくり地域サポーター養成講座, 講座&講話
10月3日(水)に至誠堂総合ケアセンターにて、『平成24年度ケアマネージャー懇親会』が開催されました。その中の研修会として「高齢者の食介護サポート」のお話をさせていただきました。
ご参加くださったのは、居宅介護支援事業所・小規模多機能型居宅介護事業所に勤務されておられるケアマネージャーさん30名と地域包括支援センターさんと山形市の担当者さん7名。
『~介護家族をサポートする新しい介護のカタチ~介護者家族のための食介護サポートについて』
というテーマで、在宅で療養されておられる高齢者の方を支援するケアマネジャーの皆様に、ゆにしあが行っている「食介護サポート」について、医療・介護保険との違いをご理解いただくために介入事例を何例かご紹介させて頂きました。
私たちのこれまでの活動を通して、管理栄養士が行う訪問栄養食事指導においては「保険適応に向いているケース」と、「向いていないケース」があるという事を感じている事をお伝えましました!
月2回のサポートで本当に自宅で生活できるまでサポートできるのか!?
なぜ訪問栄養士が地域に普及しないのか!
についても、私たちが考える理由をお話させていただきました。
ケアマネジャーの皆さまに会うたびに聞かれてきた
「保険の中で出来ないんでしょうか?」という疑問の声に、お答えするため、自宅での食介護の現状を写真や映像などを踏まえて、提示させていただきました。
参加者の皆さまはうなずきながらお話を聞いてくださっておられ、保険での対応では適切なサポートが困難である理由をご理解いただけたと感じたところです。
これまでの研修会では、今までになかった”食”のサポートということで、「活用のイメージが付きにくい・・・」「どういう人に使うのか・・・」という声が出ていました。
そこで、今回はご利用様の全面協力により、実際のサポート時の映像もご覧いただきました!
「何をするのか」「どんな効果があるのか」を感じ取っていただき、ケアマネージャーさんご自身が今担当されている方、過去に担当されていた方で対象になったかもしれないという方を思い浮かべて頂けるのかどうかが今回の研修会の最大のポイントでした。
研修会終了後に参加をさせて頂いたグループワークにおいて、
「食が関係しているケースで少なからず悩ましい経験をしたことがある!」
「思い起こせばある!ある!」
「退院時にやっぱり”何を食べさせたら良いのかしら?どうやって食べさせるのかしら?”と困った方がいた!対処方がなく、結果入院を余儀なくされた・・・」
とケアマネジャーさんのご意見を伺うことができました。
これまでケアマネージャーさんには、”食の問題がある人がいない”と言われていましたが、今回の研修会を通して、「問題はあったけど、解決できないとあきらめていた・・・」「食の問題だと気づいていなかった・・・」という新たな気づきがありました。
私が参加させて頂いたグループの皆さんの感想も聞くことが出来ましたので、ご紹介します。
〇 ケアマネジャーは、全部を対応することは出来ないのだからやはり「専門職をつなぐ立場」が本来の役割なのではと感じました。
〇 食がいのちをつなぐというのを感じました。
〇 食育がブーム的に注目されているが、高齢者がどんな最後を迎えるのかという部分は今後とても重要になり注目される筈でこれからの分野だと思う。必ず必要になるので先進的な取り組みをされていると感じました。
〇 病院から退院して施設に戻ってもどのタイミングで食事の形態を変えていくのかが判断する職種が居ないので、専門的な関わりが必要だと感じました。
〇 在宅の隙間を埋めるサービスなんだ!と感じました。
〇 食をめぐるトラブルは誰しも経験しているので、サポートしてくれるサービスがあることを今日をキッカケに知ることが出来たと思う。
色々と意見交換をさせて頂き、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
ケアマネジャーの皆さんが感じている事や思っている事も短い時間の中ではもちろん計り知れない部分の方が多いですが、どのような気持ちで関わっていらっしゃるのかも知るキッカケになりました。
貴重なご意見・応援のお言葉をいただき、ありがとうございました。
このような機会にお声掛けて頂きました地域包括支援センターかがやきのセンター長様、ご担当者様、スタッフの皆様には感謝申し上げます。
ケアマネジャーの皆様とは、今後も深く関わりを持たせた頂くことになりますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します!