9/28(土)に【土曜日 食事介助と調理のトレーニング教室】を開催しました!
2013年10月1日 / 健康づくり地域サポーター養成講座
お仕事している方でも参加しやすい!土曜日食トレ教室!2回目レポート!平日にお仕事がお休みできない!そんなお仕事をしているご家族にオススメなのが毎月土曜日開催の食トレ教室! 短時間なのに、中身がギュッと凝縮されたこの教室。少人数制なので気軽に参加できるのも魅力の一つです。 今回はそんな土曜日食事トレーニング教室、2回目の開催となりました。 |
今回は、実際に介護に直接かかわっている方ではなく、介護予防に興味があったり、一緒には暮らしていないけどおじいちゃんの飲み込みなどが心配という方がご参加くださいました。
皆さん、”介護”と聞くと別の世界のことと思うことが多いかもしれません。教室の参加者さんも、実際に”介護をしている””介護が身近にある”という認識があるという方はそれほど多くありません。
しかし、「食べたり・飲み込んだりがしにくくなる」というのは、高齢者の方のおよそ5人に1人とかなり高い割合で起こっている状況です。
参加者さんも最初は「今はまだ大丈夫だけど・・・」とおっしゃっていますが、教室で体験などをしていただいていくと「今すぐ関係があることだ!」ととても身近で今家族に起こっていることだということを感じていただくようです。
今回は、食に対してや社会的なサポートなどたくさんのご質問やご意見が出た会となりました。
介護が必要になってからの対策はとても大切ですが、介護予防の方が大事だと思いますが、ゆにしあとしてどう考えていますか?
⇒介護予防はとても大切なことです。ゆにしあでは、実際に介護が必要な方とそのご家族を中心にサポートしていますが、それは現状として支援がなく、特に緊急性が高いと考えているからです。
実際に介護が必要な方や介護に悩んでいるご家族と接することで、介護予防に必要なこともたくさん見えています。今回の教室は介護に備える教室なので、介護が必要になったとき、またそれを悪化させないという予防の視点での教室ですが、もっと若い方や元気なお年寄りには、介護が必要になったときのリアルな現状をお伝えしながら、トラブルの早期発見のためのチェックやすぐに実践できる予防策やなどをお伝えしています。
市販の介護食は体に必要なものが入っているとは思えないので、使う意味があるのかと思いました。添加物も気になります
⇒食に関する考え方は様々です。ご自身やご家族のお考えとして選択されるのは自由です。
ただ、添加物の体への影響については、神経質になりすぎると食事自体が負担になってしまいかねません。現状として添加物がない食品はほとんどないですし、お年寄りの場合は、食べる期間を考えても添加物が体に与える影響よりも、食べなくて栄養失調で亡くなる方が緊急性が高い問題です。お子さんや若い方や長期的に食べられるので、体への影響を気にしたい時期ですが、お年寄りの場合や介護の状況によって、優先順位は変わってくると思います。もちろん、添加物を避けてすべて手作りするというのも素晴らしいですし、できるならそうしたいところです。
ただし、それはご本人やご家族が選択するものだと思っています。介護をしているご家族は突然来た親戚や友人から「こんなもの食べさせて」「痩せて、ご飯食べさせてないの?」など何気ない一言で、傷ついてしまうことも少なくありません。人それぞれで考え方や状況が違いますので、押し付けずにその方の状況や意思を尊重して生活ができるようにフォローするようにしたいと思っています。
家族だけでは本人に要望を聞くことができません。最期をどうしたいかは「自分に早く逝けと言っているのか」と思われそうな気がします。家族だけでは関係が悪くなってしまうこともあり、間に入ってくれる人がほしいですが、介護保険だけではそういう人がいないので困るなと思いました。
⇒どの職種の人ということよりも、相談したり話を聞いてくる存在が大事だと感じます。私たちは自宅にお伺いすると、ご家族さんは食事の話だけでなく、療養者さんの身体の不調やご親戚のこと、ご近所さんのことなどざまざまなことをお話してくださいます。療養者さんやご家族さんはそれぞれいろいろな考えや思いで生活や介護をされていますが、自分以外の方のことはなかなかわかりにくいものです。「介護を受けている人の状況や気持ち」「介護をしている人の状況や気持ち」それを少しでも知っていることで、接し方や言葉のかけ方が随分とかわり、関係性も違って来るのではないかと思います。私たちは教室や講話を通して、介護をしている人や介護が必要な人のことを少しでも知っていただく機会になればと思っています。
など・・・教室終了後も介護の現状やこれからの介護のことなどで話が尽きませんでした。
「とっても居心地の良い空間で長居してしまいました」と嬉しいお言葉もいただきました。
友達のおうちに遊びに来る感覚でお話やお茶しに来ていただければ嬉しいです。
ご多忙にも関わらず、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。