11/30(土)の山形県歯科保健大会のシンポジウムに登壇させていただきました
日時 |
2013年11月30日(土) 13時~16時30分 |
会場 |
山形ビッグウイング 2階大会議室 |
主催 |
山形県・山形歯科医師会 |
参加者 |
会員・家族・県民・医療関係者・行政関係者・歯科保健関係者 350名 |
メインテーマ |
口から始まる健康やまがた~口からうまれる生きる力~ |
シンポジスト |
株式会社NHKエデュケーショナル生活部シニアプロデューサー 矢内真由美氏 |
コーディネータ |
一般社団法人山形県歯科医師会会長 石黒慶一氏 |
平成25年11月30日(土)に山形ビックウイングで行われた、山形県歯科医師会さん主催の第15回山形県歯科保健大会のシンポジウムにてシンポジストとして、お話をさせていただきました。
記念講演
先に記念講演として、NHKのシニアプロデューサーで「きょうの料理」や映画「天のしずく”いのちのスープ”」を手掛けている矢内真由美氏より、「食はいのちと直結している」ことを伝えるために、変わりゆく時代と暮らしの中で、いのちとどう向き合うか「食」を通して見つめていくという事についてのお話がありました。映画の中で、『愛は人の中にあるのではなく、人と人の間にある。』という辰巳さんの言葉があります。相手を思いやる心や尊さがあるから、食の記憶や物語があるのだろうと思います。食は命を育むだけではなく、人を育てるものだと感じます。そのことを実感させてもらえた時間でした。
シンポジウム
シンポジウムでは、「口からうまれる生きる力」を中心テーマとして、歯科保健活動をされている先生方から「食べる事の重要性」について活動報告をもとにディスカッションとなりました。
ゆにしあからは、「介護する人される人「食」で人は元気になる 食を通じて家族と向き合うお手伝い」というテーマで、自宅介護の介護者家族の現状をお伝えし、私たちの行っている活動についてお話しさせていだたきました。
小野氏からは、歯科衛生士の立場として出来ることとして介護老人施設でのケアの状況や、口腔ケアを実施し誤嚥性肺炎の予防による成果などを踏まえて「食べられること」を多職種連携で行う重要性についてのお話しでした。
村山氏からは、自身の診療所から出て、病院で栄養状態の改善、サポートするチームとして歯科NSTに携わることで
「生涯にわたり口から美味しく食べることのサポート」の必要性を感じられたというお話しでした。
矢内氏より、どのような気持ちで介護を必要とする方々に接しなけばならないとお考えですか?とのご質問に、小野氏、村山氏共に、歯科保健の専門家として「食べる環境を整える立場にあるから、最大限のサポートを他の専門職と連携していく必要がある」と話されました。
ゆにしあでは、サポートする側の都合や考え方を押し付けるのではなく、介護が必要な方の意思や思いを常に意識して接していきたいとお伝えさせていただきました。
介護が必要な方に思いやりを持って接するためには、直接介護をしていない専門職や周りの友達、親戚も一緒になって介護の大変さを理解し、みんなで支え合う気持ちを持つことが大切だと思います。
そんな連携が出来るような「やまがた」を目指したいなと思いました。
コーディネーターの石黒氏のまとめに、「命尽きるまで美味しく食べて、”昨日食べたものも美味しかったな”と言って寿命をまっとうしたいものです」とありました。
それが実現できるように、専門職の皆さま・地域の皆さまと一緒に、住み慣れた場所で暮らせる支援を行っていきたいと感じました。
このような素晴らしい機会をくださいました山形県歯科医師会の皆さま、事務局の皆さま方に感謝申し上げます。
今後とも、何卒どうぞよろしくお願いいたします。